言志四録

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利益を増やすより、損失を減らす方が簡単。

「財を賑わすは租を免ずるにしかず。利を興すは害を除くにしかず。」 これは佐藤一斎『言志四録』の『晩録』第一三一条に書かれた言葉である。 現代語訳は以下の通り。 「国民の財産を豊かにするには税金を減らすことである。利益を増やすより損失を減らしてやる方が良い。」ということ。 これは非常に含蓄のある言葉である。儲かっていない商売人や起業家は、ついつい利益を増やすために新規事業や新商品の取り扱いをしがちで […]

新規事業が失敗する理由は準備不足。

「事を慮る(おもんぱかる)は周詳ならんことを欲し、事を処するは易簡ならんことを欲す。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志録第二十六条に書かれた言葉。 現代語訳にすると以下の通り。 「物事を考える場合は周到で詳細な準備が必要である。そして、実行する際には用意で簡単にできるようにする。」 要するに、何かを成功させるには、周到な準備が必要だという事。それを怠るから失敗するのだと。 さらに、ここは訳す人に […]

社長の心が自発的に踊る商品を扱うこと。

「学を為すには、人のこれを強うるをまたず。必ずや心に感興する所あってこれを為し、躬に持循する所あってこれを執り、心に和楽する所あってこれを成す。」 これは佐藤一斎『言志四録』の一つである『言志耊録』第三十七条に書かれた言葉である。現代語訳は以下の通り。 「学問は、人から強制されてするものではなく、必ず自発的にしなければならない。必ず心が興味を持つことをやり、この気持ちを持ち続け、楽しむことで成就す […]

近道は遠回り。

明治維新に貢献した坂本龍馬、西郷隆盛、吉田松陰らに影響を与えた佐藤一斎『言志四録』に興味深い一文がある。 「遠方に歩を試みる者、おうおう正路をすてて捷径(しょうけい)におもむき、あるいわあやまりて林莽(りんもう)に入る。わらうべきなり。人事多くこれに類す。特にこれを記す。」 現代語訳にしてみるとどういう意味か。 「遠方へ行こうとするとき、ややもすれば正規のルートを外れて、近道を選んだりするが、結局 […]

利益は天下の公共物。

「利は天下公共の物なれば、何ぞかつて悪あらん。ただ自らこれを専らにすれば、すなわち怨を取るの道たるのみ。」 これは佐藤一斎「言志四録」に書かれた言葉である。 どういう意味か? 「利益というものは天下の公共物で、利を得ることは悪いことではない。ただ、利益を独占すれば、他人に怨まれることになるのでよろしくない。」という意味である。 つまり、お金儲けは悪いことではないが、お金を自分の元に「止めておく」の […]

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