世俗的な成功の第一義は経済生活の独立である。(本多静六語録)

世俗的な成功の第一義は経済生活の独立である。(本多静六語録)

今日もまた本多静六氏の『私の財産告白(実業之日本社)』の言葉からピックアップ。

→本多静六とは?知らない方はこちらをご覧ください。

「要するに、いわゆる世俗的な成功の第一義は、まずなんとしても、経済生活の独立にある。

これなくしては何事の成功もおぼつかなく、またどんな成功も本当の成功とはみてくれない。」

要は、「まず稼げ!」「財産を築け!」ということ。

なぜ、本多静六氏がここまでして、まず財を築くことを推奨するのか?

その根底にあるのは「自由」の獲得がある。

お金がなければ自由に仕事やお客さんを選んだり、情報発信したりできなくなってしまう。

ついつい「高い報酬」などをちらつかされ、他人に「行動」や「発言」をコントロールされてしまう恐れがある。

 

これは本多静六氏が若い頃に師と仰ぐブレンタノ博士に言われた言葉が大きい。

本多静六氏が大学を卒業して帰国した時、ブレンタノ博士にこう言われた。

「お前もよく勉強するが、今後、いままでのような貧乏生活をつづけていては仕方がない。

いかに学者でもまず優に独立生活ができるだけの財産をこしらえなければダメだ。

そうしなければ常に金のために自由を制せられ、心にもない屈従を強いられることになる。」

学者でさえまずは財を築け!と言っている点が潔くて気持ちがいい。商人や職業人ならなおさらだろう。

 

要するに、まず独立生活できるだけの財がなければ、自由を束縛されてしまいますよということ。

お金がなければ仕事やお客さんを選ぶことができない。

お金をちらつかされると嫌と言えなくなってしまったりする。

ちょっと前に芸能人がブログで使ってもいない商品を紹介するのが問題となった。

あれなどもまさにそうで、お金がないから他人に発言の自由をコントロールされてしまうわけだ。

会社が嫌で嫌で仕方がないのに会社を辞められない会社員も同様。その多くは「安定収入が絶たれれること」を恐れているからだ。

もし、ありあまる収入が他にあったら、嫌な会社など簡単に辞められるだろう。

そうやって他人の「奴隷」にならないためにも、まずは独立生活できるだけの財産を築くことが重要であると本多静六氏は言っている。

 

では、どうやって、財を築けばいいのか?

これについても本多静六氏は攻略の秘訣を語っている。

「ところで、この人生に最も大切な経済生活の独立には、何職、何業にかかわらず、積極的に働いて消極的に節約耐乏するよりほかに途はない。」

要するに、働いてたくさん稼いで、使わなきゃいいということ。

当たり前すぎてぐうの音も出ない。

 

話は変わって、どこかのカリスマ社長が「お金持ちになりたければたくさんお金を使うことだよ」と言っていたが、これがいかに矛盾しているかがわかる。稼いだお金を使っていればなくなるのは目に見えている。

もし、お金をたくさん使えば使うほどお金持ちになるのであれば、例えば日本国の債務が年々うなぎのぼりなのはおかしいことだろう。1998年には約600兆円だった債務が2018年現在は約1300兆円だ。政府が使いまくっているが一向にお金が貯まる気配はない。貯まるどころか債務が減る気配もない(私はそれでもいいと思っているが)。

使えば使うほど増えるという魔法のような話があるのであればアルゼンチンやギリシャなどの破綻はありえないだろう。

カリスマの発言だからと言って私たちは騙されてはいけない。

 

ということで、まずはたくさん働いて、たくさん稼ぎ、極力使わないこと。財が貯まれば他人にコントロールされない自由を手に入れられる。

私の財産告白(本多静六著書・実業之日本社)』

(Visited 146 times, 1 visits today)