志は大きく、着手は小さく。(佐藤一斎『言志四録』耊27)

志は大きく、着手は小さく。(佐藤一斎『言志四録』耊27)

学者は、志大にして、工夫は則ち皆小ならんことを要す。

小は事においては始と為り、物においては機と為る。

易に云う「復は小にして物をわきまう」とは、是れなり。

これは佐藤一斎『言志四録』の言志耊録第二七条に書かれた言葉である。

意訳すると、学者は志は大きく持って、工夫することは細かい事に目を向けよということ。

小さいことも積み重ねると大きく成功できる。逆に小さなことに目を瞑るとそれが巡り巡って大きな災いとなるものだ。易経にも書かれている重大ごとである。

これは経営でも当てはまる。経営者やリーダーたるもの志は大きく持つべきである。が、一歩目の着手は小さくすべきである。特に弱者やチャレンジャーの立場の会社はそうすべきだ。

例えば、今でこそ日本をリードするユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)も、序盤は「フリース」に集中特化して告知宣伝をし、ブームを作り、知名度を上げ、ファストファッションのリードカンパニーへと駆け上がっていった。一歩めの工夫は徹底したクオリティを保つフリースだったのである。

また、今でこそ多様なサービスを展開しているGoogleも最初は「無料の検索エンジン」一本だった。有料広告すらやっていなかった。Amazonも今でこそ様々な商品を販売しているが、最初の取り扱い商品は「本のみ」だった。

このように、志は大きくとも、一歩目は小さいもの。その小さきことをおろそかにはしていけない。いきなり大きく展開しようとすると、足元をすくわれたりするので要注意である。

 

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