お年玉バラマキは戦術的に有効か?

お年玉バラマキは戦術的に有効か?

ZOZOの前澤社長によるお年玉1億円バラマキが話題になっている。ニュース記事によるとこのキャンペーンで500万人のフォロワーを獲得したとのこと。RT(リツイート数)は世界でみてもトップ。ニュース記事では「大成功」と賞賛している。

(参考記事:『ZOZO前沢社長、SNSで1億円バラマキ 転載世界新』 )

しかしながら反響も様々で、「良いことだ」と言う人もいれば、批判する人もいた。果たして、経営者としてこのようなバラマキキャンペーンは有効な戦術なのだろうか?

その有効性を知るためには「歴史」を調べることは一つの良い方法である。豊臣秀吉をご存知だろうか?おそらく知らない人はいないはず。戦国三英傑の一人と呼ばれるようにメジャーな存在だ。

では、どのようなことをした人か?というと、織田信長を裏切った明智光秀を打ち破り、天下を取った天才などのイメージが浮かぶのではないだろうか。

他、人格的には人たらし、人から好かれる、猿に似ている、鳴かせてみせようホトトギスなど、なんとなく人情味あふれる感じだろう。

ところが、歴史の授業を学校で学んだ時、誰もが不思議に思ったことがあるはず。天下取った後、何したの?と。実に不思議である。教科書にはほとんど記されていない。子供ながらにいつも疑問に感じていた。

大人になった現在、よくよく調べてみると、どうやら結構、闇が深いのだ。その1つが、裏切り者の明智光秀を打ち破って天下を取ったのではなく、実は織田信長亡き後、結構ダークなことして織田家を裏切りながら天下をもぎ取ったようなのだ。

でも、なぜ、私たちは「良いイメージ」を持っているのだろうか?彼の「イメージ戦略」が長けていたからである。例えば、結構ブラックなことをしたわけだが、それを上回るかのような「金のバラマキ」で良い印象を作った。

それは大名たちだけでなく、民衆たちにも。幸運にもこの時、海外からは灰吹法という技術が入り、新たに金の採掘が可能となった。まさにその大量に採れた金を使って大金融緩和をやってのけたのだ。それで「豊臣秀吉は器の大きい温かい人」のイメージを作り上げたのである。

また、その他、民衆が喜ぶような派手な「イベント」もやりまくった。例えば「茶」のイベントなど。これで豊臣秀吉は「親密感のある殿」という良いイメージを作り上げることに成功した。

話を元に戻そう。ZOZOの前澤社長の件である。お金のバラマキが有効かどうか?というと、結論、イメージを塗り替えるには非常に有効だ。2018年、ZOZOは何かと悪いイメージがつきまとった。オンワードの撤退、大幅減益、株価下落など。

(参考記事:『ゾゾスーツの失敗でZOZOが大幅減益 ゾゾスーツは今後不要に』『ZOZOが年始取引で大幅続落 株主から大ブーイングか』)

それらのバッドイメージを払拭するには、バラマキ戦術は大変有効だったといえる。けど、当然ながら永遠にバラまき続けることは不可能だ。豊臣政権は配る恩賞が減り始めたために衰退したとも考えられる。経営者にとっては一時的には使ってもいい戦術かもしれないが、それに依存するのは歴史上の検証結果から考えると危険かもしれない。

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