合本主義でいこう。

合本主義でいこう。

今年も残すところあと1日となりました。

皆様にとって2018年はどのような年だったでしょうか?

2019年はどのような年にしたいでしょうか?

私が2018年に特に強く感じたことは、「金融資本主義がいよいよ限界まで来ている」ということでした。

その事を象徴するかのような出来事が、2018終盤に度々起こりました。

経済面では、
カルロスゴーン氏逮捕・・・
ライザップの不振・・・
かぼちゃの馬車などの不正融資・・・
ソフトバンクの通信障害からのIPO不振・・・
など。

これらは個々で見ると別個のように見えますが、抽象度を上げてみれば、全て株主中心の金融資本主義が起こした悲劇と捉えることができます。

そのほか、精神面では、
とろサーモン事件・・・
日大タックル事件・・・
など。

これらは、日本人が古来から育んできた「精神性」がおろそかにされている昨今を象徴するような事件でした。

 

スポーツ面では、まず第一に特徴的だったのはサッカーWカップの戦い方がまさに、今の日本全体が置かれている状況を表しているようでした。

既存の「仕組み」「ルール」の中で、なんとか良い結果を出そうとするわけですが、「既存システム」は作った者が最も有利なのが世の常。サッカーでもそれは同様であり、「資本主義」も同様なのです。

日本人はそれらの中でなんとか良い成果を求めるわけですが、そもそも他人が作った土俵では成果が出にくい。

日本人が向かうのは「日本人らしい」土俵であり、それを新たに作り出す必要もあるのかもしれません。サッカーだけでなく経済面でも。

つまり、日本人に合った「日本型資本主義」を目指すべきであると。

 

また、日本国内では甲子園がかつてないほど沸きました。

甲子園で金足農業が大フィーバーになったところを見ると、これまた「日本人の価値観」「日本人が今求めているもの」を暗に示しているようでした。

日本人が求めているのは「強さ」や「結果」ではないのです。「ひたむきさ」「真面目さ」「謙虚さ」「努力をする姿勢」など、そして、何より「仲間」や「同胞」を想う気持ちが求められているのでしょう。

 

米メジャーリーグで大谷翔平君は二刀流として活躍しました。アメリカ人の間でも大人気。しかしながら、私が想うに、大谷君があれほど人気が出ているのは、彼の「謙虚さ」「ひたむきさ」「真面目さ」だと考えています。これらは、日本だけでなく、世界でも渇望されているのでしょう。

 

そして、今、日本や世界で求められているのは冷たい金融資本主義ではなく、「心の通った」温かい資本主義です。

人の心をなおざりにした経済ではうまくいきっこないと世界は気づき始めています。

 

明治時代に活躍した近代資本主義の父と呼ばれた故・渋沢栄一はまさにそれを見抜き、「論語と算盤」を啓蒙しました。

算盤とはまさに「数字」などの合理的な側面。それだけでは企業は儲かり続けられない。経済も回らない。国も発展しない。必要なのは「心」「人間性」「温かみ」。ということで、それを担う「論語」を同時に推奨していたのです。

結果、生涯に約500社の企業設立に関わり、なおかつ、「創業100年以上の企業」が多く生まれました。

渋沢栄一は、資本主義という言葉を使うのではなく、資本を「合わせる」、つまり、「みんなで協力する」という意味を込めて「合本主義」と呼んでいたそうです。これは会社の「公益性」を追求してのことでした。会社は私益ではなく公益を求めて運営すべきであると。

まさに2019年以降、世界で強く求められる思想だと思われます。

私ごときが言う事ははばかられますが、できるだけ凡人ながらも「心の通った」「温かい」経営を目指していきたい、と強く感じた次第です。お叱りを受ける言葉であることも重々承知しております。

今年も1年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。それでは良いお年をお迎えください。

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