2018年版:ハワイ不動産投資のメリット・デメリット

ハワイに2年ぶりに訪れたということで、前回の不動産市況との比較などをお伝えしたい。
まず、ハワイ不動産投資についてだが、我々投資家にとっては大変有利である。
なぜか?
簡単にザックリ説明すると、日本とアメリカで「物件」の評価が異なることだ。
日本の中古戸建住宅の「建物部分」は時が経つと供に価値が下がっていく。
例えば30年も経てば建物価値はほぼゼロ、土地代だけしか値がつかない。
ところが、ハワイは違う。建物価値が時と供に上がっていくのである。
この違いは大きい。
なぜかというと、同じ中古戸建住宅を購入したとしても、建物価値と土地代の割合が変わるからだ。
例えば、3000万円の築30年の木造中古戸建住宅を購入したら、ほとんどが土地代になる。
しかしながら、ハワイで木造中古戸建住宅を購入したら、日本とは逆にほとんどが建物代になるわけだ。
同じ3000万円払うなら一緒じゃないか!
と思われた方は富裕層が知る「富む者がより富む仕組み」を理解していない。
同じ3000万円でも、それを「経費」にできるかどうか?は極めて重要なのだ。
例えば、土地代は消耗しないので、経費にはできないが、建物は消耗していくので経費にできる。
細かい税制はここでは端折るが、簡単にいえば、3000万円を「経費」にすることで、「利益」を抑え、支払う「税金」を抑え、なおかつ「資産」をゲットできるわけだ。
しかも、その資産は貸し出すことで家賃収入という「キャッシュフロー」も得られ、将来値が上がれば「キャピタルゲイン」のおまけまでついてくる。
さらに、コンドミニアムとして貸し出すならば、自分がハワイ旅行に行った時は宿泊費も抑えられる。
要するに、節税もできて、キャッシュフローもキャピタルゲインも狙え、自分も楽しめる一石四鳥のお金の使い方なのである。
お金持ちになるためにはこれぐらい考えないと一生かけてもお金持ちにはなれない。
ということで、ハワイ不動産はやり方によっては、大変お得な投資なのだが、メリットばかりではない。
デメリットも当然ある。
前回2016年4月に訪れた時の調査では、中古の戸建住宅もコンドミニアムも歴代最高値を更新中だった。
加えて円安ドル高、1ドル約120円。
この状態で投資しても、円高にふれたら、例え、物件価格が上がっても為替差益で損する可能性がある。
前回は担当者に買い得です!と言われたが1ドル120円のため見送った。
案の定、予測通り、そこから円高が進み、現在は106〜107円近辺まで進んでいる。
仮に10%円高で計算すると、3000万円で買ってたらすでに売っても2700万円にしかならないということだ。
海外投資の場合は為替差益も考えねばならないデメリットがある。
そのほか、ハワイの銀行融資金利も約5%と、日本に比べて圧倒的に高い点も留意点だ。
市況についてはまた次回の投稿でお伝えしたい。
まずはハワイ不動産投資の概要だけお掴みを。
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