新規事業や投資は会社の大事なり。

新規事業や投資は会社の大事なり。

「兵とは国の大事なり」とは、孫子の兵法の計篇の一番最初に出てくる言葉である。

意訳をすると、軍事は国家の命運を決する重大事。これによって国が滅するか生き延びるかが大きく分かれるので、慎重に考えよということ。

確かに一回の戦争に敗れただけで国が滅亡する、または再起不能になるぐらいに疲弊することはよくある。

例えば、第二次世界大戦の日本は悲惨だった。歴史に「たら・れば」はつきものだが、「戦争を始める」と決したために、多くの命が犠牲になってしまった。

孫子の兵法に言わせれば、ほぼ確実に勝てる見込みがある戦いでなければ、開戦はなんとしてでも避けねばならない。でなければ、多くの犠牲が伴ってしまう。

これは会社経営でも同じ。新規事業や投資をする際は「大事なり」なので、慎重に決せねばならない。

往往にして、失敗して痛手を被るのは、「安易」な気持ちで新規事業をはじめたり、投資をした時だ。

例えば、ある知人はサラリーマンであったが安易に「起業したい」といって、大して調べもせず、ある健康食品をなけなしの300万円で購入した。結果は全く売れずにサラリーマン生活に戻っていった。

もう一人、ある友人は高級居酒屋を出店した。その額数千万円。もともと、ラテンなノリの友人は、情報収集もほとんど行わず、先輩経営者や専門家の意見も聞かずに始めた。しかしながら、はじめて数ヶ月で予想以上にお客さんが来店しなかったため撤退した。

私ごとで恐縮だが、大して調べもせず安易な気持ちで投資や新規事業をした際はだいたい損をしている。数年前に他社の一事業を「なんとなく」のノリで買収した時には要らぬ損失を出してしまった。

この時に思い返すのは「孫子の兵法」計篇の第一行目「兵とは国の大事なり」である。投資する、新規事業を始めるということは「大事なり」であって、甘くみてはならない。情報収集を徹底して行ない、戦略を打ち立て、綿密に準備し、「ほぼ確実に勝利が見込める」状態でなければ参入を見送る覚悟が必要である。

そうすれば、大事な富を一度に失わずに済むだろう。

 

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